最近私は困ったことがあると、まず5歳の長男に相談することにしている。
なぜなら私の困りごとはたいてい、 ライフタスクに対してアドレリアンとして振る舞うにはどうすべきかということであって、 それはアドレリアンの先輩の意見を聞くのが一番参考になるからだ。 ある日 私 「あの、こうすけさん、相談したいことがあるんですが・・・」 長男「どうしたの?相談したいことってなあに?(^^)」 私 「お母さんが時々『お母さんの意見を言ってもいいですか?』って聞くことあるでしょ、 こうすけはそういうときどう感じる?」 長男「んー・・・だいじなお話なのかなって思うから、聞こうって思うよ。」 私 「そうなんだ!お母さんのお話はだいじなお話だって思ってくれてるんだね。ありがとう。 でも時々『言わなくていい』って言うこともあるけど、あのときはどう思ってるの?」 長男「あ、それは、いやなこと言われそうだから、言わなくていいって思うの。」 私 「そうなんだ(笑)いやなこと言われそうっていうのわかるんだね。 ・・・それでも、お話聞いてほしいんだけどって言われたら、どうする?」 長男「そうだなあー・・・。だいじなお話だったら聞くよって言う。」 私 「わあ、なるほどね!だいじなお話はこうすけは聞きたいんだ?」 長男「うん。だいじなお話は聞いておいた方が役に立つからね。」 私 「そうかあ。役に立つから聞きたいんだ。こうすけはえらいねえ。 教えてくれてありがとう。 実はお母さんね、この前おばあちゃまから『私の意見を言ってもいいですか?』 って言われて、私は『いいえけっこうです!』って断ったんだけど、 また『私の意見を言ってもいいですか?』ってメールで言われたの。 それで、なんてお返事したらいいかなあって困ってるんだけど・・・」 長男「そうなんだ。それはだいじなお話じゃないの?」 私 「・・・だいじなお話だと思う・・・(^^;;;) ・・・でもね、お母さんは、おばあちゃまと1対1なら、お話聞こうといつも思えるの。 このメールはいろんな人が読んでいて、それで、いろんな人の前では聞きたくなくて、 2人のときにそっと聞きたいんだよね〜」 長男「じゃあ・・・」 私 「そうだね、2人のときに聞かせてほしいですって言えばいいんだね!」 長男「うん、それがいいと思うよ。」 私 「ありがとう!助かった! これからも相談事があったらこうすけに聞くわ!」 長男「いいよ!」 長男、よきアドバイザーです。 というか、私より処世術に長けているという意味では大人です・・・。 相手に嫌な思いをさせる必要もないし、 自分の嫌なことをがまんする必要はなくて、自分の許容できる条件を提示する。 目標の一致のために必要な過程ですね。 またある日 私 「こうすけさん、また相談したいことがあるんだけど、いい?」 長男「いいよ!どうしたの?」 私 「こうすけは、お友だちと『みんなでこれで遊ぼう!』って言ったときに、 『それはやだ!そうじゃなくてこれで遊ぼう!』ってお友だちに言われたとしたら どうする?」 長男「ん〜・・・まずは、お友だちの言った遊びをするかなあ。」 私 「!そうなんだ!」 長男「それで、次の日に、またぼくの遊びたかった遊びをしたらいいから。」 私 「はあ〜なるほどね。 ・・・でももし、次の日もこうすけのしたい遊びはいやだって言われたらどうする?」 長男「それなら、別の遊びをするかな。また次の日にぼくのしたい遊びをしたらいいし。」 私 「そうなんだ。こうすけはいいねえ・・・。 でもそうしていたら、ず〜っとこうすけのしたい遊びができないかもしれないね?」 長男「・・・あ!そういうときは、Mちゃんと遊ぶ! あのね、Mちゃんはね、自分がしたいことがあっても、 すぐにお友だちのしたい遊びを、いいよって言ってきりかえてくれるの。 きりかえが素早いの。だからぼくはMちゃんと一緒に遊ぶよ(^^)」 私 「そうなんだ!Mちゃんっていいお友だちだね(^^) そっかあ、自分のしたい遊びで遊んでくれるお友だちを見つけたらいいんだね。」 長男「そうだよ〜」 私 「なるほどね〜。こうすけはお友だちと仲良く遊ぶ方法をよく知っているんだね。 ・・・あ〜やりたいことだけやってちゃだめだね。やらなきゃいけないことをやらなきゃね。」 長男「そうだよ。やらなきゃいけないことをやらないとだめなんだよ。」 私 「・・・ですよね〜。ありがとうございます・・・。」 仕事やお母さんたち付き合いや自助グループなど、色々な場面で、 私は私のやりたいことややりたい方法が強固にあるんだけれど、 どれもが私の望み通りに運ぶわけはなく。 でも大事なことは、私がやりたいようにすることではなくて、 その仕事なりお付き合いなりグループ運営によって目標を達成できるかどうか、ですよね。 目標というのも様々だけれど、すべてに共通しているのは その場に所属ができているか、その場に貢献できているか、 その場でよい人間関係が築けているか ということなので、 長男が言うように、お友だちと仲良くするためにはまずお友だちの意見を聞いてみる ということが必要なのだと思った。 お友だちと仲良くするために、長男は自分のやりたいことを抑えようって思えるんだってわかって、 私はたいへん驚いた。 そしてますます尊敬するようになった。 もはや人間関係においては、私の方が教わることが多いような気がする。 だって彼は、いつも協力的な構えで生きているから。 アドレリアンの先輩の意見は聞いてみるもんです。
by Inahoadler
| 2016-05-25 15:22
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