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失敗は人の性

ごあいさつが遅くなってしまいましたが、
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始はあちこちの親戚めぐりで子どもたちを連れて大移動した。
長男はもちつき、たこあげ、釣り(の練習)など
普段できないことをさせてもらって、大喜びだった。
(ときには誰の言うことも絶対聞かないぞモードに突入して
 路上で大騒ぎしたこととか、色々とありましたが・・・)
次男はどこに行っても愛想がよくて、
なんでもよく食べるのでかわいがられていた。
(私の体の上でないと眠らなかったり、
 夜中に長い時間大泣きしたり、色々とありましたが・・・)
家族づきあい親戚づきあいには面倒なことも多いけれど
子どもたちを大切にしてくれる人たちがたくさんいるということは
ほんとうに幸いなことだと思う。


今回のお正月はJ先生にお会いして、
生きたアドラー心理学的生活に触れられたのがとてもありがたいことだった。

生活していると、小さな小さな失敗(何かをこぼしたり何かをなくしたり)
がたくさん起きてしまうけれど、
そこで陰性感情を持つ必要はまったくないのだとわかった。
現状復帰して次の行動計画を立てて、今後失敗をしないように対策を立てる。
失敗しても、そうやって感情を使わずに業務的にこなすことだってできるのだ。
感情をつかっているととても頭は忙しいけど、
実際は何も変わらないから
実はあまり仕事ははかどっていなかったのかもしれない。

それから、どんなときでも子どものプラスを見るというのも、
すばらしいモデルを見せていただけてよかった。
たとえば
次男をだっこしようとしたJ先生が「こっちに来ますか?」と次男に言うと、
次男は「やー!」と言って私にしがみついた。
J先生は「おお、節操があってよろしい」ですって(笑)

今まで私は、子どものプラスの面を探そうとしていた気がした。
でも、私が子どものよい面しか見えないような目をもつことが、
理想的な状態なのだろうなと思えた。
何を見ても、おお、よろしいよろしいと言ってしまうような・・・
そういう目をもてたなら、長男が乱暴しているときにも、
「こんなに乱暴でなんということでしょう、ろくな大人になれないわ」って思うことなく
「それだけ暴れる元気があってよろしい」って思えるだろう。
そういう気持ちで子どもとつきあえたら、
この子を矯正しようだとか思い通りにしようだとか目論むことなく、
子どもが自信をもって自分の人生を選んでいけるように、協力することができると思う。



自宅に戻ってから、私は陰性感情が起きることがかなり少なくなった。
私の家族はほとんどすべての場合、よい意図で行動をしているようだ。
そして私たちはほんとうにたくさんの失敗を重ねている。
長男がときどき不適切な行動をする場合も、それは所属を求めてのことであって、
たいていの場合は私が事前に何かやらかしているのだ。
(そう、長男はもの覚えがよくてよろしい 笑)

失敗は仕方のないことで、陰性感情なしで解決できると知り、
失敗してもあまり動揺しなくなった。
先日ママ友だちに車に乗せてもらって、
そのまま携帯も財布も全部入ったカバンを置き忘れるという
今までの我が人生の中でもトップクラスの失敗をやらかしたけれど、
友達のご厚意で迅速に無事に届けてもらえた。
(鍵だけはポケットに入れていたので、私は自分の習慣に感謝した)
たぶん今までなら、絶対にこの失敗をブログに書くこともなかっただろう・・・
自分にできることはママ友だちの家の電話に留守電を入れることぐらいで、
あとは何をしても仕方がないとわかった。
それならば、楽しく家事をしている方が私は精神的に健康でいられる。
あるいはもし、取り返しのつかない失敗をしてしまったとしても、
他の人の陰性感情をおさめる努力というのは必要と思うけれど、
自分が陰性感情を持つことで、何かが良くなることはない。


このカバン置き忘れ事件のおかげで、子どもの失敗なんぞは、
私のしでかす失敗の破壊力に比べればほんとうにかわいいものだと心底思った。
長男が納豆のついたお箸を床に落としてしまっても
「自分で納豆を混ぜてお箸で食べられてすばらしい!
 ちゃんと拾って洗ってすばらしい!
 ・・・あ、イス降りたときに納豆のたれの袋落とした・・・けど、
 ちゃんと拾って床をふいて、すばらしい!」
って思えるようになってきたし、
次男が顔も手も服もべちゃべちゃにしてご飯を食べていても
「自分でつかんで食べられてすばらしい!
 ・・・時間かかるなあ・・・、でもたくさん食べられてすばらしい!」
って思えるようになってきたし、
去年の実践の成果はちゃんと出てきたのではないかなと思う。


by Inahoadler | 2016-01-18 00:00
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