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よきフォロワー

長男のピアノの宿題は、私と一緒に連弾する曲が何曲かある。
たいていは夜ご飯を食べ終わってすぐに練習していて、
このときは次男がたいへん活発な時間である。
私が低い方の鍵盤で伴奏をひいて、長男が高い方で旋律をひくのだけど、
毎日おにいちゃんが楽しくピアノをひいているから
次男もピアノを触りたくてたまらない。
ある日は私にだっこをせがんで、私のひざの上で次男もひいたり、
ある日は長男の横の高い高い音を背伸びしてひいたり。
私 「こうすけは、しゅんすけがピアノの邪魔しても上手にひけるし、
   全然怒らないんだね。やさしいね〜」
長男「ううん、しゅんすけは邪魔してるんじゃないよ。
   いろんな伴奏をしてくれてるんだよ。」
そうか、おにいちゃんが伴奏だと思ってくれているから、
しゅんすけも楽しくひけるんだね。

ピアノの宿題には、おんがくノートもある。
音符を書いたり、書いてあるリズムを手拍子したりする宿題で、
クリエイターな長男は、興に乗ってティラノサウルスを書いたりト音記号を練習したり
たくさんたくさん書いたのですぐに1冊目のノートが終わってしまった。
次男はおにいちゃんがノートに何か書いているのが気になって、
自分も書いてみたくてたまらない。
新しいおんがくノートには表紙に次男の好きなうさぎの絵が描いてあって、
クーピーでおえかきをしてみたいのだけど、いつもおにいちゃんに「ダメ」と言われてしまう。
ある日、長男が古い方のノートを「こっちならいいよ」と言って次男に渡すと、
次男はたいへん喜んだ。
それからは子ども用の座ってひける小さなピアノに向かって、もらったノートを広げて、
何かを熱心にかくようになった。
長男は「しゅんすけはおりこうさんだね〜」と満足気。
だって次男はおにいちゃんの真似がしたくてたまらないんだものね。
おにいちゃん冥利に尽きるよね。


長男が木星やら土星やら天体の絵を描いて、描き終わって置いていると
そこに次男が上からぐちゃぐちゃと描き加えていた。
私 「あ、しゅんすけがグチャグチャ描いてるよ!」
長男「え?・・・あ、これはしゅんすけが、彗星とか小惑星描いてくれたんだよ。
   木星に隕石が衝突したところだよ。」
あなたのポジティブな発想力には頭が下がります・・・!
   

恐竜大好きな長男がいろいろな恐竜の図鑑や絵本を読んでいるので、
次男もよく恐竜の図鑑を広げて研究をしている。
次男はパンも好きで、『からすのパンやさん』のパンがたくさん描いてあるページがお気に入りだ。
ある日、「きょうりゅうパン」を発見した次男は「ばっばっうー!!」と叫んだ。
そしてはっと顔をあげて、本棚に恐竜図鑑を取りに急ぎ、
図鑑をがばっと広げて
「これ!ばっばっうー!!」とトリケラトプスを指さした。
ページをめくって「これ!ばっばっうー!!」とまた別の恐竜を指さし、
次々と「これ!ばっばっうー!!」と大興奮で指さしては叫んだ。
なにごとかと長男もやってきて、にこにこと図鑑をのぞきこむ。
しばらくして次男は「きょうりゅうパン」によく似たブラキオサウルスのなかまの恐竜を見つけ
「おお!これ!ばっばっうー!!!!」とたいへん大きな声で叫んだ。
「ほんとだね!ばっばっうーだね!」と長男と私も喜んだ。
次男も大喜び。
長男は「ちがうよこれは〜サウルスだよ」って、この頃は言わなくなった。
正しいことよりも、喜びをわかち合うことに価値を見いだしてくれたのだろうか。
そうだとすればほんとうにうれしいなあと思った。


恐竜も大好きなのだけど、長男は今生きている生き物も大好き。
進級のお祝いに昆虫図鑑を買ってほしいとお願いされていたので、
春休みのある日、DVDつきの恐竜図鑑と同じシリーズの昆虫図鑑をプレゼントした。
毎日のように昆虫のDVDを鑑賞しては、折り紙や段ボールでマニアックな昆虫を作っている。
反射する材質のお菓子箱を使って、パプアニューギニアキンイロクワガタを作ったり、
コーカサスオオカブトムシを作ったり、
蟻地獄とアリ、とか、キノハダキリギリスとかタガメとか・・・。
なかなかに愛がこもっている。
(工作が増えて居住スペースがどんどん狭まっているのがただいまの我が家の問題ではあるが
 その話はまた別の機会にしよう。)
そのバイブル的昆虫図鑑も、もちろん次男の興味の的だ。
おにいちゃんが見ていないときをねらって、けっこう荒っぽくページをめくる。
それを見つけた長男が次男のところへかけよった。
長男「しゅんすけ、ひとつお願いがあるんです!あのね、これはおにいちゃんの大事な図鑑なの。」
おお、パセージ的に話している・・・。次男は神妙な顔で長男を見上げる。
長男「だからね、逆さまから読まないでちょうだい!・・・ね、これでいいよ。」
本の向きを変えて、長男は満足して工作現場に戻って行った。
次男はまた熱心に図鑑をめくった。
・・・私的感覚はほんとうに人それぞれなんだなあと、私は笑いを押し殺して見守っていた。



長男の関心に関心をもってくれる次男は、
ほんとによく長男を勇気づけているんだろうなと感じた。
そして、リーダーシップを遺憾なく発揮できる次男がいて、
長男はよきリーダーになっていっている気がする。
次男がこれからどういう風に成長していくのかもひじょうに興味深い。


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by Inahoadler | 2016-04-12 01:37 | Comments(2)