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異なる論理

昼食に、スパゲッティと菓子パンを用意した日があった。
息子は喜んで食べていたのだが、菓子パンをひとつとスパゲッティを2/3皿食べるとお腹がいっぱいになってきたようで、
スパゲッティはもういらないと言った。

私 「そうなんだ、じゃあご馳走様してね。」
息子「うん、ごちそうさま〜。じゃあパン食べるね!」
私 「え?ご馳走様したんだったらパンは食べないよ。」
   陰性感情を出してしまった私。
息子「これはデザートなの!」
   私の陰性感情に反応する息子。私の陰性感情にすぐ気づきます。
私 「デザートは、ご飯全部食べた人だけが食べられるんだよ。スパゲッティ残したら無いよ。」
   息子の反応に、もっと陰性感情で対処する私・・・怖い声になっている。
息子「え〜ぼくパンが食べたいのに・・・」
私 「さっきもパン食べたでしょ。スパゲッティ残したら、捨てなきゃいけないでしょ、食べ物捨てるのはよくないよ。」
   ・・・論理が飛躍している
息子「捨てないでお母さんが食べたらいいじゃん」
私 「それはわがままです。こうすけはお腹にまだ食べ物が入る隙間があるんでしょ?
   そこにスパゲッティを入れずにパンを入れて、残したスパゲッティはお母さんに食べてもらうなんて、わがままです。」
   息子の言い方にイラっとして、息子をわがままだと裁いてしまった。
息子「ふーん」
   仲の良い楽しかった雰囲気を私が壊してしまったと反省。
   落ち着いてちゃんと説明をしようと思った。 

私 「スパゲッティは傷んじゃうから今日中に食べなきゃいけないの。
   こうすけがお腹がいっぱいで食べられないんだったらお母さんが食べます。
   でもパンは明日も食べられるの。置いておいて明日一緒に食べよう。」
息子「パン食べたい!」
私 「そうだね、おいしいパンだもんね。でもスパゲッティを食べてからにしようね。
   スパゲッティを残してお母さんに食べてもらって、
   自分は新しいパンを食べるのはわがままだとお母さんは思うんだけど。」
息子「・・・っ!」
   息子は目を見開いてびっくりした顔になった
私 「どうしたの?」
息子「・・・あのね、ぼく、わがままでびっくりしちゃったの!」
私 「どういうこと?」
息子「スパゲッティ食べないで新しいパン食べるのは、わがままだって知らなかった!」
   思わず笑い出す私たち。
私 「そう、わがままだってこうすけも思ったの?」
息子「うん、パンは明日食べるわ。ごちそうさま〜」


やり取りを書いてみると、私の方が大人げなくて恥ずかしくなる。
息子は、私が冷静に論理的に説明をすれば、きちんと理解して納得してくれるのだ。
彼は、いつも私に対して協力的だからだ。
私はすぐに彼を裁こうとしてしまうのに・・・見習わなければ。

私は自分の思うとおりに物事が進まないと、
相手が私を困らせようと邪魔をしていると思い込んで
陰性感情を持ち、相手の行動を変えようとするようだ。
だけどそれは私の思い込みで、実は相手はまったく別の考えで行動しているようだ。
特に息子の場合、私の想像を絶する理屈で行動しているので
私の思い込みは先走りやすい。
何か私の想像力を刺激することがあれば、その都度彼の話を聞いてみよう。   

それにしても、「自分の考え方がわがままだ」と気づけるなんて、すごいと思う。


by Inahoadler | 2015-10-23 13:35
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